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2015年6月 小説すばる 7月号

短編『泣き娘』

集英社 937

哭女こくじょ」とは――葬儀で泣く仕事のことである。

燕飛えんひは唐代随一と名高い哭女こくじょだ。誰にも言えない秘密を抱えている。ある葬儀で、奇妙な装いをした男に、親友の死の謎を解いてほしいと頼まれた。協力しなければ秘密を暴露すると迫られて調べを進めるうちに、死の原因、そして男の望みが明らかに――?