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小旋風の夢絃つむじかぜのむげん

講談社 748

小旋風の夢絃

初めての文庫化にあたり、地図を載せたり、冒頭を50枚ほど書き下ろしたりしました。文庫になる時にこんなに手をいれることがあるんだなと、書き手側になって知りました!単行本と文庫、それぞれの違いもお楽しみいただけます。 By小島環

俺は必ず成り上がる。巧みな言葉と、彼女の音を武器にして!

義父に育てられ盗掘を生業とする小旋風しょうせんぷう。利用され続ける生活に嫌気がさしていたところに、義父を亡くす。最後の仕事場となった墓には、生きているようにしか見えない少女の亡骸と、華麗な琴があった。琴を持ち出した小旋風しょうせんぷうは、自分の武器である「言葉」を使って、その琴を売ろうと目論もくろんだ。だが、そんな小旋風しょうせんぷうを、幽鬼のような女が追いかけてくるようになった。春秋後期の中国。十五歳の少年と謎の女の出会いが、国の運命を巻き込んだ騒動となってゆく。
第9回小説現代長編新人賞受賞作。

カバー装画:皇なつき

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書籍情報

タイトル 小旋風の夢絃
作者 小島 環
出版社 講談社
発売日 2017/4/14
ISBN 978-4062936552